【体験談あり】リンパ浮腫治療と医療保険|実際にかかった費用と知っておきたい落とし穴

下肢リンパ浮腫と診断されてから、私の生活は大きく変わりました。治療やセルフケアは欠かせませんが、実際に直面して驚いたのは 「医療保険が効かないものがある」 という事実です。

「病気なのだから全部保険が使えるはず」と思っていた私は、初めて費用を自費で支払ったときに大きなショックを受けました。長く付き合っていく病気だからこそ、治療だけでなく「お金の面」も冷静に知っておくことが大切だと痛感しました。

今回は、私自身の体験をもとに リンパ浮腫治療にかかる費用と保険の落とし穴 をまとめます。これから治療を始める方や、ご家族がサポートされる方の参考になれば嬉しいです。

写真:私のリンパ浮腫の様子

「右足のむくみが強く出ているときの写真です。左足と比べると太さがまったく違うのがわかります」※上の写真は鏡で写したものです。

「夕方、休んでいるときの様子。足首から甲までむくみでパンパンに張ってしまいます」

このように、見た目でもはっきりと左右差が出るため、生活に支障をきたすことも少なくありません。むくみで靴が履けなかったり、歩くとだるさや重さを強く感じることもあります。

医療保険が効くもの・効かないもの

リンパ浮腫の治療やケアには様々な方法がありますが、すべてが保険適用になるわけではありません。

保険が効くもの

  • 医師の診察
  • 医療機関でのリンパドレナージ(専門的なマッサージ)
  • 弾性着衣・着圧ストッキング(※条件付き:医師の指示・処方がある場合のみ一部保険適用)
  • 再発や感染症(蜂窩織炎など)の治療

保険が効かないもの

  • 弾性ストッキングの2枚目以降の購入(自費)
  • 医療機関以外でのリンパマッサージ(エステ・リラクゼーションなど)
  • むくみ対策グッズ(スリーブ・補助具・サポーターなど)
  • 自宅で使う保温グッズやマッサージ器具

私は特に「ストッキングは病院で買えば全部保険が効く」と勘違いしていたのですが、実際は 「1足目のみ条件付きで一部補助」 という形で、それ以降は自費になるケースが多いです。

実際にかかった費用(私の場合)

ここで、私が実際に支払った費用の一部を紹介します。

  • 弾性ストッキング(1足)…約10,000〜33,000円
  • 専用バンド(補助具)…約3,000円
  • 自費リンパドレナージ(病院以外)…1回10,000〜12,000円
  • 消耗品(包帯や保護シート)…月に2,000〜3,000円程度

月によって違いますが、1万円〜2万円ほどの出費 になることも少なくありません。特にストッキングは消耗品なので、替えが必要になります。

「治療の一環なのに、どうして保険が効かないの?」と、当初は不安と疑問でいっぱいでした。

工夫していること

無理なく続けるために、私はいくつか工夫をしています。

  • 医師に相談して、保険が効く範囲を最大限利用する
  • ストッキングは「必要最低限」の本数をそろえる(洗い替え用を含めて2〜3足)
  • 自宅ではセルフマッサージや弾性包帯を活用し、外出用はストッキングに限定
  • ネット通販を利用して価格を比較し、少しでも出費を抑える

日常生活に取り入れる工夫で、経済的な負担を軽減することができました。

「医師に処方されたストッキング。履くと足のだるさが軽くなる実感があります」

まとめ|「治療費の現実」を知っておくことの大切さ

リンパ浮腫は「長く付き合う病気」だからこそ、治療やセルフケアだけでなく費用の面でも無理をしないこと がとても大切です。

私は最初、保険の仕組みを知らずに「想定外の出費」に落ち込みました。でも今では、「保険が効かない部分があるのは仕方ない。その分、自分でできるケアで工夫すればいい」と気持ちを切り替えています。

これから治療を始める方や、ご家族が支えている方がいらしたら、ぜひ医師や看護師に「どこまで保険が効くのか」「どの部分が自費になるのか」を確認してみてください。

同じように悩む方にとって、この体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。私も、日々のケアを続けながら前向きに暮らしていきたいと思っています。

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